TOSS-LAND /国語 /1年生

「うみへのながいたび」(10時間 全発問・指示)

 

宍戸威之(北海道・TOSSオホーツク)

 「うみへのながいたび」の実践記録です(全10時間)

 

第1時

■よみきかせ
いろいろあって、のこり15分間しかなかったので、読み聞かせのみ行う。
読み聞かせた後「おうちでも読んできていいですよ。」と話す。

第2時
■音読
題名の横に丸を10個書かせる。
「先生のあとに続けて読みなさい。」といって、追い読みをさせる。1文が長いので、読点、句読点意外でも適当なところで区切って追い読みをさせる。
次に「一人ずつ読んでもらいます。先生がハイというまで読みなさい。」1,2文程度一人ずつ読ませる。
一人目が読んだあとに次のように指示する。
「自分が読んだところに赤鉛筆で線を引きなさい。」
自分の読む場所を決めるのだ。こうすることで、ひらがなを読むのが難しい子、遅い子も練習するればすらすら読めるようになる。
全員に読ませた後で次のように指示する。
「自分が読むところをすらすら読めるように、練習します。起立。正面1回、窓に向かって1回。後ろを向いて1回読んだら座りなさい。」
クラスの半分ほど座ったところで、次の指示をだす。
「もう一度一人ずつ読んでもらいます。音読準備。」
「音読準備」というと椅子を引いて、すぐにたてる準備をするように指導している。
読み間違いがあったらその都度読みなおしをさせる。
残った時間は「最初から最後まで何度も読む練習をしなさい。1回読み終わったら赤鉛筆で丸をつけなさい。」と指示する。

第3時
■1場面
リレー読みから入ったが読みが下手だったので、もう一度最初からリレー読みをさせる。
第1場面を追い読みさせる。
発問1 写真を指差しなさい。白熊がいますね。何頭いますか。」
列指名する。これは2頭と、3頭に分かれる。正解は3頭。子どもに理由を言わせる。
発問2 写真の季節はいつですか。ノートにズバリ答えを書きなさい。理由も書きなさい。
黒板に、□です。どうしてかというと□からです。と書いて、このようにかきなさいと指示する。
これは、全員に発表させる。理由が書けていない子には「理由はまだ書けていません。」と発表させる。
冬と春の2つに分かれる。
「○○です。と答えを発表できた人。立派です。ノートに○。さらに理由も発表できた人。その人はさらにすばらしい。花○」といってほめる。
冬だと言う子、春だという子、それぞれ何人かにもう一度発表させる。
もう一度挙手させる。
「ふたりのあたまのうえには、ぬけるような青いはるの空がひろがっています。」
の文を全員にもう一度読ませる。
正解は春であることを告げる。
発問2 白くまの兄弟はいつ生まれたのかなあ。わかった、夏だ。」
子ども達はちがーうと叫ぶ。
「ああ、わかった、春だね。」
また子ども達はちが―うと叫ぶ。手を上げる子が出てくる。指名する。
「教科書にふゆのあいだじゅう、ってかいてあります。」
「すごい。教科書をよく読んでいる。でもね、本当かどうか先生心配だから図書館で本を探して調べてみたの。見たい?」
「みたい、みたい。」
「やっぱもったいないからやめた。」
「ええー。」
「じゃあ、しずかに前にいらっしゃい。」
子ども達は前にやってくる。図書館から借りた、漫画つきの説明の部分を読んであげる。
ここでチャイム。

第4時
■2場面
2場面を追い読み。1文が長い文は、どこで区切ったら良いのか教えたから再度練習させる。
発問1 白くまの兄弟は生まれたとき、どのくらいのおおきさでしたか。ノートに書きなさい。
これはすぐに書ける。「りすくらい」である。
発問2 リスくらいのおおきさってどのくらいですか。手でやってみてください。
子どもたちは手でこのくらいとやる。
発問3 どうして、ぐんぐん育ったのですか。ノートに書きなさい。
これは黒板にでて書かせた。
「かあさんのミルクを毎日たっぷりのんだから」と書いてあったら十点満点とした。
発問4 海はどこにありますか。ノートにひらがな2文字でかきなさい。
正解は「きた」である。先着15名でうちきり。
発問5 〜くらいを使って文をつくりなさい。
これは失敗だった。ほとんどの子が「夜はくらい」というような文を書いてきた。
せめて、「□は□くらいの大きさです。」と例示してからかかせるべきだった。
その後で「くらい」を使っていろいろな文を書かせればよかった。
授業がごてごてしてしまった。

第5時
■3場面
リレー読みの後、第3場面の音読。追い読み、交代読みを行う。
指示1 38Pの写真をゆびさしなさい。
すばやくひらけた子をほめる。
発問1 誰がうつっていますか
これはすぐにでた。かあさんぐまである。
指示2 かあさんぐまとおなじ格好をしなさい。
子ども達は「えっ」といいながらも、楽しそうに真似する。
発問2 このような格好のなんと言うのですか。
「うずくまる」と子ども達。
発問3 かあさんぐまがうずくまっています。きっとおなかがいたいんだね。
「ちがうー。」とこどもたち。「そうか。じゃあおなかがすいたんだね。」というと、また「ちがうー」とさけぶ。
そのうちに手を上げる子が出てくる。指名する。
「じっと耳をすまし、目をとじています。」と答える子が出てくる。なるほどといって次のように板書する。
「耳をすます。」
「目をとじる。」
発問4 何のために耳をすますのですか。それがわかる文に線を引きなさい。
線を引いたところを発表させる。
発問5 何のために目を閉じるのですか。それがわかる文に線を引きなさい。引いたら先生のところに持ってきなさい。
全員○をつけて終了。

第6時
■4場面
第4場面の音読。4の下に丸を10個書かせる。まずは追い読みから入る。声がいい。すかさずほめる。少しスピードアップして追い読み。これも上手にできた。さらに。一丸で追い読み。これも上手にできたので、ボーナスで丸を2つぬらせる。教師との交代読み。男女での交代読み。お隣さんとの交代読み。念のための全体読み。全部で10回読んだ。
発問1 かあさんぐまはふたりをつれてどこにたびだったのですか。
これはいろいろ出された。「うみ」これは50点。「あざらしのいるうみ」これは90点。「あざらしのいるきたのうみ」これで100点とした。
発問2 きっとこのたびは、とっても楽しいたびなんだよね。
子ども達は首を振っている。
「ちがう。大変なたびだ。というひと、手を上げなさい。」多数の手があがる。
「理由の言える人いますか。」
「100日ちかくも歩きつづけるから。」すごい。よく読んでいます。他に。
「こまかなゆきが振っているから。」
「どこに書いていますか。指でおさえてごらん。」
「40Pをひらきなさい。写真を見てごらんなさん。こまかなゆきがふってさむそうだね。とっても大変なたびなんだね。」
発問3 つぎにことばのたしざんをします。
黒板に、かあさん+くま= と板書する
「何になりますか。」と問う。
正解は「かあさんぐま」になる。
同じように、ゆき+のはら、あるく+つづける、□+□=たべつづける。という問題をだした。
その後で、自分で考えて書かせた。
これは難しいので一つでもできたら、もってこさせて、丸をつけてあげた。そうしているうちにチャイムがなった。

第7時
■5場面
第5場面の音読。5の下に丸を10個書かせる。第4場面と同様に、変化ある繰り返しで10回読ませる。
発問1 写真をゆびさしなさい。おすぐまはどれですか。ゆびさしなさい。
これはすぐにゆびさせる。おとなりと確認。
発問2 かあさんぐまはどれですか。ゆびさしなさい。
これもすぐにおとなりと確認。
発問3 かあさんぐまは、おすぐまになんと言っているのですか。ノートに書いて御覧なさい
できた子、4名に板書させる。かぎかっこ、点、丸を確認して解答する。
発問4 それに対して、おすぐまはなんと言っていますか。ノートにかきなさい。
これもできた子に、黒板に書かせる。
発問5 それに対してかあさんぐまはなんといっていますか。ノートに書きなさい。
これもできた子に黒板に書かせる。
発問6 かあさんぐまの言った言葉を指差しなさい。みんなでよんでごらん。
読ませる。
指示1 今読んだところの上に「丸か」とかきなさい。かあさんぐまのいったことばという意味です。
同じように残りの台詞も読ませて、上に「丸お」「丸か」と書かせる。
指示2 男のこと女の子で、かあさんぐまとおすぐまになって台詞を読みなさい。練習はじめ。
二人一組で練習をさせる。
2分後、やってみたい子を前に出させて読ませる。かあさんぐまの迫力が伝わってきたら大いにほめる。
何人かに発表させる。
発問7 かあさんぐまとおすぐま、勝ったのはどちらですか。
これは全員かあさんぐまとわかる。
発問8 かあさんぐまが勝ったとわかる言葉、4文字に線を引いてもっていらっしゃい。
「たじたじ」に線を引いていれば正解である。
丸をもらった人は、教科書を読んでいるように指示する。すぐに全員に丸がつく。
指示3 先生はたいちくんのおもしろさにたじたじです。先生はまなちゃんのかわいらしさにたじたじです。
こう言うと子ども達はうれしそうに笑う。
指示4 まねして文が言える人。
何人かの子に発表させる。「たじたじ」を使っていたらおおいにほめる。
「たじたじ」と板書する。
指示5 「たじたじ」を使って文をつくりなさい。できたらもってきなさい
一つ書けたらもってこさせた。上手なものには花丸をつけた。書けた子は他の文を考えて書きなさいと指示した。
全員丸をもらって終了。

第8時
■6場面
音読。
発問1 写真をゆびさしなさい。ここはどこですか。
挙手させて指名する。「北の海」が正解である。
発問2 かあさんぐまはこどもたちにあることをいいました。なんと言いましたか。教科書に線をひいてごらん。
御隣と確認させてから、全員で読ませる。
発問3 かあさんぐまは、こどもたちにに何と何を覚えなさいと言ったのですか。○○○と○○○○(板書)。丸に言葉をいれてもってきなさい。
「およぎとえさとり」である。
発問4 きょうだいはまえに海にきたことがありますか。
これはすぐに「ない」とでてくる。理由が言える子に発表させる。
発問5 きょうだいが海を見てびっくりしていることがわかる言葉があります。その言葉に線を引いてもっていらっしゃい。
正解は「目をみはった」である。
最後は前時と同様に「目をみはった」を使って文を作らせて終了。

第9時
■7場面(ここの授業はあまりよくなかった)
音読。
発問1 写真をゆびさしなさい。これはだれですか。
すぐに答えがでる。
発問2 しろくまの兄弟はけんかをしているんだよね。
ちがう、と子ども達。理由を言わせる。
指示1 ふざけあい、に線をひきなさい。
発問3 兄弟がふざあうのは、朝ですか、昼ですか、夜ですか。答えをズバリノートに書きなさい。
書けた人は理由も書きなさい。
全員に発表させる。理由が書けていないこには「理由はまだ書けていません。」と発表させる。
全員の発表が終わったら、発表できた子は○。これは全員がまるをもらえる。理由を言えた子は花○。これで理由を言った子が救われる。
教師の方で正解をつげる。
発問4 ふざけあったあと最初にすることはなんですか。ノートに書きなさい。
できた子に発表させる。正解は「うみへはいってしっかりおよぐ」である。
発問5 そのあとはなにをしますか。ノートに書きなさい。
できた子に発表させる。正解は「よくたべる」である。
発問6 さいごに何をしますか。ノートに書いてもっていらっしゃい。
「日なたぼっこ」である。正確に書けていない子は残念といってやり直し。
全員まるをもらって終了。

第10時
音読テスト。リレー読みをさせる。教師がハイというまで読ませる。ABCで評定する。
最後に評定結果を告げる。

 

 

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